冬季の舗装工事の注意点と施工可能条件|岐阜県の気温と工期への影響

冬季舗装工事は、気温5℃以下の条件下では原則として施工を控える必要があります。岐阜県美濃地方では12月から2月にかけて最低気温が氷点下になることもあり、アスファルト混合物の温度管理が施工品質を左右する重要な要素となります。本記事では、冬季における舗装工事の注意点と施工可能条件、岐阜県の気温が工期に与える影響について、公共工事から民間工事まで幅広く対応する株式会社泰新工業が詳しく解説します。
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株式会社泰新工業
岐阜県加茂郡を拠点に、岐阜県・愛知県エリアで舗装工事業を展開。業界経験23年以上の実績を持ち、公共道路の舗装工事から駐車場新設工事まで幅広く対応。気象条件を考慮した確実な施工管理により、地域の道路インフラ整備に貢献しています。
冬季舗装工事の基本と気温の関係
アスファルト舗装における温度管理の重要性

アスファルト舗装の品質は、施工時の温度管理によって大きく左右されます。アスファルト混合物は温度によって粘度や締固め特性が変化するため、各工程での適切な温度維持が不可欠です。混合物はプラントで約160℃に加熱されて製造され、現場到着時には約140〜150℃、敷均し時には110℃以上を保つ必要があります。この温度が適切に管理されないと、平坦性の確保や十分な締固め度が得られず、早期劣化や路面不良の原因となります。
冬季特有の課題
冬季の舗装工事では、低気温による混合物の急速な温度低下が最大の課題となります。外気温が低いほど、運搬中や敷均し作業中の温度降下速度が速くなり、作業時間が制限されます。特に岐阜県美濃地方のような内陸部では、朝晩の冷え込みが厳しく、施工可能な時間帯が限定されます。また、降雪や路面凍結により作業が中断されるリスクも高く、工程管理には細心の注意が必要です。
施工可能な気温条件と技術基準
気温5℃以下での施工制限
アスファルト舗装要綱および土木工事共通仕様書では、気温5℃以下の寒冷時は原則として施工を行わないことが定められています。この基準は、低温環境下では混合物の温度低下が極めて速く、所定の締固め度を得ることが困難になるためです。気温5℃以下の条件では、たとえ混合物を高温で現場に搬入しても、敷均しから転圧完了までの間に必要温度を下回ってしまい、品質確保が難しくなります。
各工程の温度管理基準
舗装工事では、各工程で厳格な温度基準が設定されています。敷均し時は110℃以上、初期転圧時は110〜140℃、二次転圧終了時は70〜90℃、そして交通開放時は50℃以下となっています。これらの温度範囲を守ることで、適切な締固めと平坦性が確保され、高品質な舗装が実現されます。現場監督は赤外線温度計を使用して常時温度をモニタリングし、必要に応じてプラントへの出荷温度調整指示や施工速度の変更を行います。
岐阜県の冬季気象データと施工への影響
冬季(12月〜2月)の気温推移と施工制約
岐阜県岐阜市における冬季の気温は、12月から2月にかけて段階的に低下します。12月は平均最高気温8℃、最低0℃程度で、日中の暖かい時間帯を選べば施工可能な日が比較的多い時期です。しかし1月に入ると平均最高気温5℃、最低マイナス2℃まで下がり、日中でも気温が5℃を下回る日が増加します。2月も1月と同様に厳しい寒さが続き、平均最高気温6℃、最低マイナス1℃程度となります。
この気温推移から、12月は冬季の中では比較的舗装工事に適した時期といえますが、朝晩の冷え込みにより施工時間帯は午前10時から午後3時頃までに制限されます。一方、1月・2月は施工可能日が大幅に限定され、気象予報を綿密に確認して気温が5℃以上になる暖かい日を選定する必要があります。特に美濃地方では降雪日が増え、路面が湿潤状態になることも多いため、施工計画の立案が困難になる時期です。
12月の気象条件
平均最高気温:8℃
平均最低気温:0℃
施工適性:日中の暖かい時間帯を選べば施工可能な日が多い
注意点:朝晩の冷え込みにより作業時間が制限される
1月の気象条件
平均最高気温:5℃
平均最低気温:-2℃
施工適性:施工可能日が大幅に制限される
注意点:日中でも気温5℃を下回る日が多い
2月の気象条件
平均最高気温:6℃
平均最低気温:-1℃
施工適性:1月と同様に施工機会が限定的
注意点:降雪による路面湿潤リスク
冬季施工の主な注意点とリスク
混合物の急速な温度低下
冬季の低温環境では、アスファルト混合物の温度が想定以上に速く低下します。プラントから現場までの運搬時間が30分を超える場合、到着時には既に温度が大幅に下がっている可能性があります。敷均し作業中も外気温の影響を受け続けるため、作業スピードが遅いと締固め前に混合物が硬化してしまい、凹凸や施工不良の原因となります。このため、冬季施工では運搬距離の短縮、作業人員の増員、効率的な作業手順の確立が重要になります。
降雪・凍結による施工中断リスク

岐阜県では12月から3月にかけて降雪があり、特に1月・2月は積雪の可能性が高くなります。アスファルト舗装は路面が乾燥している状態で行う必要があるため、降雪中や雪解け水が残る状態では施工できません。雪解け水が施工中の混合物に侵入すると、アスファルトと骨材の接着不良を引き起こし、剥離や早期劣化の原因となります。また、夜間の路面凍結により翌朝の施工開始が遅れることもあり、工程管理に大きな影響を与えます。
施工を可能にする技術的対策
保温対策の実施
冬季施工を成功させるためには、混合物の保温対策が不可欠です。運搬時には、ダンプトラックの荷台を耐熱保温シートで覆い、温度低下を最小限に抑えます。特殊製法の多層構造保温シートは、空気層を含むことで高い保温性能を発揮し、運搬中の温度降下を通常より3〜5℃程度抑制できます。また、プラントでの出荷温度を通常より5〜10℃高めに設定することで、現場到着時の温度確保に努めます。ただし、185℃を超えるとアスファルト品質が劣化するため、この上限は厳守する必要があります。
施工時間帯の調整

冬季は日中の気温が最も高くなる午前10時から午後2時頃の時間帯に施工を集中させることが効果的です。この時間帯であれば、岐阜県でも気温が5℃を超える日が多く、混合物の温度管理が比較的容易になります。また、日没前の午後3時頃までには作業を完了させ、夜間の急激な温度低下による凍結を避けることが重要です。施工日は気象予報を確認し、最高気温が8℃以上になる晴天日を選定することで、安全で確実な施工が可能になります。
冬季舗装工事のメリット
早期交通開放が可能
冬季舗装工事の大きなメリットは、低気温により混合物が速やかに冷却され、交通開放までの時間が短縮されることです。夏季は気温35℃を超える日も多く、アスファルトが黒色のため熱を吸収しやすく、50℃以下まで冷却するのに3時間以上かかることがあります。一方、冬季は外気温が低いため、転圧完了後1〜2時間程度で交通開放温度に達することが多く、工事による交通規制時間を最小限に抑えられます。
初期わだち掘れの抑制
低温環境下で施工された舗装は、早期に適切な硬度に達するため、供用開始直後のわだち掘れリスクが低減されます。夏季施工では、高温により舗装表面が軟化しやすく、交通開放直後に車両の重量で変形が生じることがありますが、冬季施工ではこのリスクが大幅に減少します。特に駐車場や重車両が通行する道路では、この特性が長期的な品質維持に貢献します。
工期計画における重要ポイント

気象予報の活用
冬季の舗装工事では、週間天気予報や長期予報を活用した綿密な工程計画が不可欠です。施工予定日の1週間前から気温推移を確認し、最高気温が8℃以上になる日を選定します。また、降水確率や降雪予報にも注意を払い、施工当日だけでなく前日の天候も考慮します。前日に降雨や降雪があった場合、路面の乾燥を確認してから施工を開始する必要があるため、余裕を持った工程設定が重要です。
代替工期の確保
冬季工事では、気象条件により施工が延期される可能性を考慮し、余裕のある工期設定が必要です。特に1月・2月は施工可能日が限られるため、予備日を複数確保しておくことが望ましいです。また、どうしても冬季に施工が必要な場合は、12月上旬や3月上旬など、比較的気温が高い時期を優先的に選択することで、リスクを低減できます。工期に余裕がある場合は、春季まで延期することも検討すべき選択肢です。
まとめ
冬季の舗装工事は、気温5℃以下では原則施工不可という明確な基準があり、岐阜県では12月から2月にかけて施工可能日が限定されます。特に1月・2月は日中でも気温が5℃を下回る日が多く、慎重な工程計画が求められます。一方で、適切な保温対策と施工時間帯の選定により、冬季でも高品質な舗装工事は可能です。早期交通開放や初期わだち掘れ抑制など、冬季施工ならではのメリットも存在します。
株式会社泰新工業では、岐阜県の気象条件を熟知した経験豊富なスタッフが、季節に応じた最適な施工方法を提案いたします。冬季の舗装工事をご検討の際は、お気軽にご相談ください。気象予報に基づく工程提案から、確実な温度管理まで、安全で高品質な施工を実現いたします。
株式会社泰新工業
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